2024年3月2日、ENEN自由が丘店の記念すべき10回目のワークショップが開催されました。今回は和菓子の練切を作るワークショップです。
なぜインテリアショップで和菓子?と不思議に思われるかもしれません。和菓子も家具も「味」や「快適さ」は勿論ですが加えて「色やかたち」をこだわるという楽しみ方が共通しています。ENENのブランドビジョン「気軽に家具を楽しむライフスタイルを創造する」とは気軽にデザインを楽しむ、家具のある空間を楽しむことでもあります。
和菓子の世界も四季折々のモチーフを華やかなデザインでお茶席という空間で楽しむ方法の一つです。この家具と和菓子の親和性こそ、今回のワークショップのテーマです。
今回は神奈川県藤沢市に大正時代から続く老舗和菓子店、古美根菓子舗の本間様をお招きしてのワークショップです。本間様は以前、インテリアショップの店長をされていた経歴があるまさに和菓子と家具の橋渡しにぴったりなお方です。お客様への丁寧な説明やサポートは接客をなされていたからこその自然な、優しい空気を生み出していました。
着色済みの練切餡を揉んで柔らかくし、手のひらに広げて餡を包みます。文字にすると簡単ですが包み方にもコツがあり色のグラデーションの調整など、お客様は皆様真剣に説明を聞き入り慎重に餡を包んでいきます。途中、うまくいかない場面でも本間様の「何度でもやり直しできます」というお言葉に皆様安心して楽しんでいらっしゃいました。お子様にもご参加いただき手の大きさもそれぞれ異なりますが、臨機応変なアドバイスのおかげで皆様全員、素敵な作品に仕上がっていきます。
グラデーションのボール型餡を手のひらでつぶして成形し、へらで模様を入れていきます。桜の花は花弁となる黄色の餡を、布巾で成形した鶯にはゴマで表情と花の飾りを。様々な技法でお客様おひとりごとに表情の異なる練切が作られていきました。
食する機会はあってもなかなか作ることは少ない練切ですが皆様こだわって個性あふれる作品を制作いただきました。ただ単に「食べる」だけでなく「作って愛でる」楽しさが十分に体験いただけたと感じました。この作る過程のこだわりこそ、ものへの楽しみかたの一つだと思います。
和菓子も家具もそのデザインや組み合わせにこだわって、収める食器や部屋という空間ごと楽しんでいただけたら幸いです。皆様も是非、身の回りにあるものの見方を少しこだわって意識してみてください。
きっと、お気に入りの空間に出会えると思います。
今後もENENでは様々なくらしに関わるワークショップを提案していきます。
どうぞご期待ください。