インテリアに合わせた木の選び方と木材の種類と特徴をご紹介

部屋の印象を左右する要素のひとつが、「木の色合い」や「質感」です。どんな家具を選ぶかによって、空間はナチュラルにも、モダンにも、やさしくも引き締まった雰囲気にもなります。そんなインテリアのイメージを形にするうえで、実は木材の種類をどう選ぶかがとても重要なポイントです。

ENENの家具にも多く使われている代表的な木材の特徴と、インテリアに合わせた木材の選び方のヒントをご紹介します。

無垢材・突板・化粧板──まずは木の「つくり方」を知る

木製家具に使われている木材には、見た目は似ていても構造や加工方法に違いがあります。まずは、代表的な3つの素材について理解しておきましょう。

▶ 無垢材

天然木をそのまま削り出した、ぜいたくで力強い素材です。ENENでは無垢材を繋ぎ合わせた「無垢集成材」を使用しています。自然な木目や質感を 生かしており、使い込むほどに味わいが深まる経年変化も楽しめます。新品のときの明るさから、年月とともに落ち着いた雰囲気へと変わる過程を「味」として楽しむのも、自然素材ならではの楽しみ方です。しっかりとした重量感があり、テーブルやチェアなどの主役家具にぴったりです。

一方で、湿度や温度の変化に敏感なため、反りや割れが起こることもあります。ENENでは原因の一つである含水率(水分) をコントロールした木材を使用しています。また、 天板の裏面には金属製の反り止めを使って反りや割れを抑えています。

人気があるアッシュの無垢材は、硬さと耐久性に優れています。
特に木目の表情が豊かなホワイトアッシュは、一つひとつの木材に個性があり、唯一無二です。

▶ 突板(天然木化粧板)

突板とは、天然木を薄くスライスし合板などの芯材 に貼り付けた素材です。天然木 の美しさを手軽に楽しめます。また、無垢材と比べて軽量なため、移動や設置が比較的簡単に行うことができます。見た目や質感が無垢材とほぼ同じでありながら、無垢材に比べてお求めになりやすい価格帯で、気軽に天然木の表情を楽しむ事が出来ます。  

ENENの無垢材、突板 は、表面をウレタン塗装で仕上げているため、水や汚れに強く、日常使いにも安心です。突板の中でも天然木の質感をより感じられるよう「厚突(あつづき)」と呼ばれる0.6mm厚の突板を使用しており、摩耗しにくく、表面の美しさが長持ちします。ENENでは、はっきりとした細やかな木目を持つホワイトオークの突板を使用しています。天然木の魅力を活かした高級感ある仕上がりで、見た目が非常に美しいです。

ナチュラルカラーのホワイトオーク突板は、明るく品のある印象で、空間全体をやさしく包み込み、自然な木の色がお部屋に明るさと温かみを与えるため、リラックスした空間作りに適しています。一方でウォールナット突板は、深みのあるブラウンが落ち着いた雰囲気を演出し、大人っぽい空間にもよく合います。突板は限 られた資源を有効に生かしながら、天然木を楽しむことができ、環境にも優しいことが特徴です。

▶ 化粧板(メラミン樹脂など)

化粧板は、樹脂などでできた板に木目柄のフィルムや樹脂を貼り付けた素材で、耐水性・耐久性・耐薬品性に優れているのが魅力です。塗装商品にはNGのアルコールなどでの拭き取りも可能です。ENENのメラミン天板は、購入時の色合いのままで長くお使いいただくことができます。変色やシミの心配が少なく、色合いを長くキープできる優れものです。

熱や傷にも強く、お手入れのしやすさから、デスクやダイニングテーブルなど日常的に使う家具に最適です。たとえばENENのメラミングレーの天板は木口部分に突板 をあしらったデザインで、シンプルながら遊び心も感じられ、天然木の質感がお好みの方もお楽しみいただけます。グレーは他の家具とも調和しやすく、空間をほどよく引き締めてくれます。

木材を知ることで、「好き」がもっと明確になる

家具は、単なる道具ではなく、暮らしの中で長く寄り添う存在です。木材には、それぞれに色味や木目、硬さ、手触りといった個性があります。空間の雰囲気や用途に応じて、ふさわしい木材を選ぶことが、心地よい空間づくりへの第一歩です。木材の特徴を知ることで、「この色が落ち着く」「この質感が好き」といった感覚的な“好き”が、より明確になります。

ENENの家具は、そうした“好き”の気持ちを大切にしながら、美しさ・機能性・心地よさのすべてを考えた デザインで構成されています。ぜひ、あなたらしい空間づくりの一歩として、「木を知る」ことからはじめてみてはいかがでしょうか。

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