自由が丘店ワークショップレポート
#14 練切製菓体験
2024年7月7日(日)ENEN自由が丘店にて14回目となるワークショップを開催しました。
今回のテーマは「涼を感じる和菓子」ということで夏を感じる金魚鉢と花火の2種類のモチーフを練切で表現する製菓体験です。
和菓子とインテリアの接点がわかりにくいかもしれませんが食べる(使用する)以外にも“色やかたち“にこだわった楽しみ方など共通した見方ができるカテゴリーです。気軽にデザインを、存在する空間を楽しむことができます。今回の講師も前回に引き続き大正12年から続く和菓子の老舗、古美根菓子舗の本間様にお引き受けいただきました。
練切とは上生菓子とも呼ばれる季節の移ろいを和菓子で表現した「食べる芸術」。餡をベースに練り切り餡と呼ばれる着色した求肥と組み合わせ着色・成形して四季折々のモチーフを再現します。お茶席などで美しい器に盛り、眺めるひとときを楽しむ御菓子です。
今回のモチーフも餡をもんで色鮮やかな練切餡と併せ、成形していきますが金魚鉢は寒天を水に見立てて流し込み、花火は棒で夜空に散る火花を表現するなどモチーフごとに制作工程が異なります。お客様によって色味や形に個体差が出るので同じ練切でも個性が溢れて大変興味深かったです。鉢の形や色味、花火のグラデーションや文様、上に飾るオブラートなどの素材。どれ一つとして同じデザインはなく、オリジナルの練切が次々と誕生しました。迷いながら、時には少し形が崩れてしまった際にも本間様の温かく、且つ迅速なフォローによってみるみる素敵な作品が仕上がりました。冷房を強めると餡がひび割れてしまう為、とても蒸し暑い店内でしたが皆様とても真剣なまなざしで、完成すると周りの方々と作品を鑑賞し合い、店大変穏やかな雰囲気が溢れました。
お客様ごとに異なるデザインを創造する、これはENENのお客様のライフスタイルに合った家具を提案するという点と通じています。これからもお客様ひとりひとりの個性・スタイルに寄り添う商品をENENは提案し続けていきます。どうぞご期待ください。